雪止め瓦には、輪形(同質物)と金具(ステンレス製)があり、美観または形状やコストによって使い分けられます。雪止め瓦が葺かれる位置には、横一列に並べる方法と一枚ずつを千鳥に配置する方法があります。
一般には、軒桁上に配置されるが積雪量によって、横段数を増やす必要があります。雪止め瓦を施工するのは、雪を屋根から落ちにくくする事や、樋をいためない為にも用いられます。
積雪の多い地域では棟と雪が凍結し、雪のずり下がりによって棟が引っ張られることがあります。これを防ぐために日当たりの悪い棟際に雪止め瓦を配置するのが最良です。
積雪地域で降り棟を施工する場合には、降り棟際の縦2〜4列くらいに雪止め瓦を葺くことが多く、特に降り鬼際に多く配置して鬼瓦のずり下がりを防ぐようにしなければなりません。 |